入院患者のフットケアを行う際の足湯と爪切りのやり方

看護師が入院患者のフットケアを行う際はまず足浴を行います。一通りの準備と説明を終えたら、湯の入った桶に5~10分ほど両足を浸し温めていきましょう。洗浄剤を使って洗う際は、下腿から末梢へ向かって、足関節を支えながら片足ずつ洗っていきます。その際力をいれすぎず、強さを確認しながら優しく洗ってあげることが大切です。

足浴をする際、どうしても垢取りに一生懸命になりがちですが、こすりすぎには注意しましょう。あまり長い時間をかけていると湯が冷えて足も冷たくなってしまうので、ガーゼや爪ブラシなどを使いながら5~10分ほどでキリをつけることがポイントです。洗い終えたら洗浄剤が残らないよう流し湯で流し、最後は水分の残りやすい指の間に注意しながらタオルで水気を拭き取っていきます。

足浴を行うと爪がふやけて柔らかくなるので、タオルで拭き取った後に爪切りを行います。切る際は脚の下にディスポシーツや新聞紙を敷きましょう。足の指と同じ長さを目安に爪を切るようにし、先端は四角に、両角はやすりで少し丸めて残します。一度に切るのは3mm程度を目安にしてください。深爪にならないよう注意も必要です。

爪を切ったらやすりをかけて切り口を滑らかに整えます。その際、やすりは往復させずに一方向にかけるようにしましょう。最後にやすりで出た粉を清浄綿で拭き取ります。引っかかりがないかを確認し、問題が無ければ切った爪ややすりで出た粉ごとディスポシーツや新聞を丸めて捨てて終了です。