看護師がフットケアスキルを身につけることのメリット

足病変は、糖尿病や透析、高齢化によって引き起こされやすくなります。神経障害によって感覚が鈍くなったり視力低下したりすることによって創傷に気づきにくくなり、自分では気づかない内に重症化することも多いのです。そのため、実際に見たり触れることによって異変を早く見つけて治療ができるようにと、フットケア介護の必要性が注目されるようになりました。

2008年には、糖尿病合併症管理料(糖尿病足病変ハイリスク要因を持つ通院患者が対象)として医師が認めた場合に、月1回診療報酬にフットケアが加算されるようになったため、よりフットケアに関する専門的な知識やスキルを持つ看護師の需要が高まっています。

活躍できる場はだんだんと増えてきており、病院での糖尿病や透析患者などが通う診療科はもちろんのこと、近年では診療報酬の対象となった関係でフットケアの専門外来を置く病院が増えてきました。また、福祉施設でも専門的な知識を持つ看護師は重宝されるため、転職の強みになるというのは大きなメリットと言えるでしょう。フットケアのような専門的な知識や看護スキルを身につけたいと思ったときには、看護師向けの情報サイトをチェックしてみるのもおすすめです。

経過観察が必要な症状にもかかわず、患者自身がその異変に気付きにくかったり、細やかなケアを続けたりすることが難しいことから、普段から患者に接する機会が多い看護師が定期的にフットケアによって観察することはとても重要です。

普段は医師のサポート的な立場であることが多い看護師ですが、異常を見つけた際にはリーダーとなって医師やスタッフと連携して対策を行うなど、自身の医療従事者としての存在意義や価値を高めることに繋がるのもメリットのひとつです。