フットケアの知識を習得しておくことの重要性

日本には足を専門に見る医師がいないことから、患者の足の悩みは看護師が受け皿となりがちです。巻き爪をはじめ、足に様々なトラブルを抱える患者について看護師はフットケアを行い対処していけますが、その際にはやはりより専門的な知識を有していることが求められます。

足の病気の知識やアセスメントスキルを持っていれば、足の病気を早期発見できるのはもちろん、治療へと導くことができます。足の病気は発見や対処が遅いと壊死の進行によっては足切断を余儀なくされることもあるため、そういった最悪の事態を避けるためにも看護師は一層フットケアに関する知識を深めておくべきと言えます。病気の早期発見は重症化を防ぐのはもちろん予防への取り組み、医療費削減といったことにも貢献していけるでしょう。

足の病変の発症リスクは、糖尿病外来や血管外科外来、透析室などで多く見られがちです。こういった部署に勤務する看護士の場合は、一般外来に比べて一層フットケアに関する知識を持っているべきと言えます。

患者と接する機会が多い看護師の方が医師よりもより細かく話を聞くことができたり、何気ない異変についても話してもらいやすいことは多いでしょう。そのため、患者のささいな違和感のサインを逃さないようにするためにも日頃からフットケアに関する勉強をしておくことが重要です。予防はもちろん、退院後まで患者のサポートに携わっていけるようになるので、ぜひ積極的にフットケアについて学ぶことをおすすめします。